釜山といえば「おでん」。日本輸出を目指すサンジン食品などのオムクを試食

日本への輸出を検討している「おでん(어묵、オムク)」を試食してきました。韓国では魚の練り物全般を「オデン(오뎅)」といいます。韓国語の固有語では「オムク(어묵)」です。近代に日本から韓国へと流入した食べ物でもあります。

とくに有名な場所は釜山。サンジン食品(韓国語では”삼진식품”)は、釜山おでんを製造する食品会社では最も伝統のある会社で、創業は1953年。味や質にも優れており、全国的にもよく知られています。しかし日本での知名度はほぼゼロに近いですし、「釜山によく行かれる方は知っている」というくらいではないかと思います。

サンジン食品からは練り物を串刺しにした「オムクバー(어묵바)」。辛い味、野菜味、チーズ味。写真にはありませんが、オムクをコロッケのように揚げたオムクコロッケなど。

釜山おでんは各社ありまして、”맛뜰안식품(マットゥラン食品)”というメーカーからは、唐辛子バー、オデンバー。そして韓国水協の商品としてオムク・ポッキ。トッポッキの餅の量よりもオムクの量が多めになっているパック商品です。

「辛い」と感じるものはあるとはいえ、質はハッキリ言って申し分ありません。もともと日本人の口にあう商品でもあるからです。

さて「今後どういう形で日本市場にやってくるか?」ということ。新大久保付近のスーパーに置かれる、ということが一番想像しやすいでしょう。日本に住む韓国人や、釜山リピーターは買う人もいるのではないかと思います。

またオムク・トッポッキや、辛いオムク、オムクコロッケあたりは「韓国の独自の商品」として売り出せるかもしません。しかしその他の商品はどうでしょうか。デパ地下やスーパーに行けば、さつま揚げや魚の厚揚げの類は日本の工場で作られたものが多いので、あえて韓国の商品を買うメリットがあるかどうか?

個人的に思うことは「釜山といえばおでん(오뎅)、オムク(어묵)」といって、韓国リピーターに認識されて、空港でお土産品として買われるようになることが最も良いのではないかと思います。というわけでまずは「釜山おでん」を覚えていただくことが一番、もう知っているよ、という方は次回の釜山みやげとして検討されてみてはいかがでしょうか。

※7月27日付、8月4日公開

吉村剛史(トム・ハングル)

投稿者: 吉村剛史(トム・ハングル)

1986年生まれ。20代のうちに韓国100市郡・江原道全18市郡踏破。1年8か月のソウル滞在経験がある。2012年に韓国文化誌『スッカラ』でライターデビュー。同年韓国の新聞・中央日報にも掲載。「海外ZINE(トラベロコ)」に連続寄稿中。新大久保の取材では「散歩の達人」2018年2月号 コリアンタウン特集、「新大久保コリアンタウン70年史」(海外ZINE)他 。プロフィール詳細 ホームページ Twitter:@tomhangeul