ピリ辛で朝食にも最適な韓国のアサリ(바지락)スープを試食

三方を海に囲まれた韓国では日本と同じように貝を使った料理をよく食べます。貝を蒸したり、焼いたりと様々な調理法で味わいます。

今回は韓国からやってきたあさりスープの試食会に出かけてきました。


[中央はパックに詰められた、あさりスープ600g]

●韓国でもアサリを食べる
韓国もアサリをよく食べます。特に西海岸の干潟で獲れ、とくに春が旬の季節ですが、秋にも獲れます。

食堂で最もよく見かけるのがアサリが入ったカルグクス(바지락칼국수、パジラッカルグクス)。アサリの味がしっかり出たスープ、そしてズッキーニにも似たエホバクや玉ねぎなどが入った韓国式のうどんです。

さて、そんな韓国のアサリがスープになり、日本での販売も視野に入れているそうです。

DH SEAFOODという釜山にある水産食品の会社による商品で、その試食会が11月下旬の某日、目黒区の趙善玉料理研究院にて行われました。

この会社ではアサリそのものの販売もありますが、ここではスープとして製品になっているものを試食しました。

このスープですごく良いなと感じたのは、口にするとアサリの味がふわっと感じられるところ。それはお世辞ではなくそう思いました。

ここには大根、ネギが入っているのが見えます。少々極端な言い方ですが、その野菜のまわりをすくい取るようにスープを味わうと、素材の味がよく出ていることも感じました。

見た目にはよくわからないですが、青唐辛子も一緒に煮込んであるので、透明なのにピリ辛になっています。韓国にはよくあるのですが、知らない人が食べると少々驚くかも。そんなこともあり、二日酔いの朝にも最適。

さらにお餅を入れても美味しくいただけますし、ボリュームが増します。

メニューでは先日の料理教室でも実演されたメセンイ(カブサアオノリ)が入ったチヂミや卵焼きも出てきましたし、栄養豊かな海藻、メセンイの料理の数々~韓国水産物(K・FISH)料理教室より

ここにはお店のメニューの薬膳ポッサムのほか、オムク(おでん)や、茎わかめといった海藻、ワラビのナムルなども添えられていました。

さらにデザートとして韓国餅。趙善玉先生は「餅名人」の称号もお持ちで、料理とともに餅がよく出てきますし、料理教室でもいろいろな餅の作り方を学べます。

こんなふうにあさりスープはそのままでも美味しくいただけますし、他の料理と組み合わせてみてもよいのではないでしょうか。

吉村剛史(トム・ハングル)

投稿者: 吉村剛史(トム・ハングル)

1986年生まれ。ライター・メディア制作。大学時代から韓国にハマり、20代で韓国100市郡・江原道全18市郡踏破。1年8か月のソウル滞在経験があり、2021年1月に『ソウル25区=東京23区』を出版。新大久保の記事は「散歩の達人」2018年2月号 コリアンタウン特集、「新大久保コリアンタウン70年史」(海外ZINE)他 。プロフィール詳細 ホームページ Twitter:@tomhangeul