アワビというと高級食材として認識されていて、なかなか普段の食卓でお目にかからないであろう海産物のひとつではありますが、料亭や旅館などで、安価なものは回転ずしで目にするかとも思います。
●国産アワビは減少、韓国産の輸入量は増加
日本はかつて国産アワビは、1970年代は年間5,000~6,000トンの漁獲量がありましたが、2016年(平成28年)の農林水産省の統計では1,136トン。年々減少しており、最近は陸上養殖まで行われているそうです。
追記:2018年(平成30年)統計では約900トン(減少)(2019/12/5)
足りない分はどうしているか、というと、やはり輸入して補っており、農林水産省の2016年(平成28年)統計によれば海外からの総輸入量2,187トンのうち、およそ70%にあたる1,535トンが韓国産です。2位以下の国とは圧倒的な差をつけて輸入ダントツNo.1が韓国産です。しかも韓国産は日本産よりも2~3割安いので、比較的買われやすいと思います。
追記:2018年は1,712トン(増加)(2019/12/5)
アワビは韓国語で「전복(チョンボッ)」。韓国産の養殖アワビの生産地、ほとんどは全羅南道の莞島(완도、ワンド)産です。全国の80%を占めているといい、そのアワビは「蝦夷(エゾ)アワビ」で、元はといえば日本のアワビを海上で養殖するかたちをとっています。韓国ではアワビ粥にして食べたりもします。
●アワビではどんな料理ができるの?
そして2018年7月4日に行われた商談会で出されたアワビの料理のサンプルの数々。韓国料理の域は超えています。下の写真はアワビ寿司に加え、アワビの醤油煮、アワビのフォカッチャ。
他にもアワビ粥や、あわびのカルパッチョ。
アワビ寿司(これ食べたかった)
アワビのバター焼き(これは作れそう!?)
こんな風にアワビを調理することができます。値段は品質によりいろいろあると思いますが、イオンの韓国フェアで1個1,000円で売っていたそうです。外食の値段に比べたら大したことはないはずなのですが、家庭で買うとなるとちょっと高価。
「近所のスーパーでアワビ売っていたかな」と考えるのですが、正直申し上げてこれまでほとんど目に入りませんでした。しかし手ごろな価格で販売されているものは、ほぼ韓国産ではないか、と思います。韓国産といえども元は蝦夷アワビ、そしてその多くは「莞島産」だということ、認識していただけたらと思います。
※羨ましいと言われるかもしれませんが、筆者は実はほとんど食べてません。バター焼きをほんの少し頂いただけですので、悪しからず。
韓国のアワビに関する商品は以下でご紹介しています(日本で加工されたものも含む)
※オンラインでの韓国産蝦夷アワビの購入
Yahoo!ショッピング、Amazon、楽天市場