韓国で健康食として注目されている山菜のひとつ、コンドゥレナムル。この記事はコンドゥレナムルがどういった山菜なのかということや、それらを活用した料理に加え、日本での購入法をお伝えするものです。

●コンドゥレナムルとは?
コンドゥレナムルとは、韓国語では’곤드레나물’と書きます。韓国・江原道で収穫できる山菜で、とくに2018年冬季五輪が開かれた平昌のとなりにある旌善(チョンソン)という地域が有名。

実際に私は名物のコンドゥレご飯をこの場所まで食べに行き、炊きあがって食卓に並べられるときの、「ふわっ」と上がってくる香りの良さが非常に印象に残っています。

このコンドゥレとは、アザミの葉が風になびくとき、酔っぱらったときのように「ぐでんぐでん(곤드레만드레、コンドゥレマンドゥレ)」になることからこのように呼ばれています。

近年は健康食が注目されるようになり、もともとはこの地域でしか知られていなかったコンドゥレの知名度が上がったのです。

●趙善玉料理研究院のコンドゥレナムル御膳
昨年、東京・新宿の趙善玉料理研究院にて、コンドゥレナムルを使ったランチ会が開かれました。後述の輸入販売元のGeo-SETが扱っているコンドゥレとえごま油を使った料理です。

コンドゥレを使った代表的な料理のコンドゥレご飯(곤드레나물밥)のほか、数々の料理が提供され、「こういった使い方もあるんだ」と目から鱗でした。その料理が以下のようなものです。

コンドゥレのキムチや、コンドゥレ入りのチヂミ、コンドゥレが入ったチャプチェ、コンドゥレ入りカレイの煮物、コンドゥレ入り鶏肉パン粉焼き、そしてコンドゥレ餅とコンドゥレ茶。コンドゥレづくしのランチです。

同研究院では韓国料理を指導する趙善玉院長が、特産物を様々な料理に取り入れることを研究しているほか、イタリアンのシェフも在籍しており、韓国料理だけにとどまらないコンドゥレ御膳となりました。

このようにコンドゥレナムルは、様々な使い方ができそうです。

※イベントメニューのため、普段のメニューにはありません。どうしても食べたい、という方は直接お問い合わせください。

●平昌ファームの「コンドゥレナムル」は日本でも買える!
さて「コンドゥレナムルはどこで買えるか?」ということですが、現在日本国内でコンドゥレナムルを正式に輸入・販売している業者は、韓国食品輸入元のGeo-SET(ジオセット)のみです。日本ではまだ一般的には知られていない山菜だからでしょう。

(追記:2021年10月時点でも他に確認できていません)

「ハンキ・ゴンドレ」の生産農家は平昌(ピョンチャン)ファーム。平昌はコンドゥレが最も有名な旌善のすぐ隣に位置する地域で、ほぼ同じエリア。ちなみに平昌郡の平均標高は700mであり、自然があふれる山奥にて家族みんなが食べるナムル作りを行う4代目の農家だそうです。

Geo-SETのイ・ジュニ代表にお話を伺ったところ、「コンドゥレナムルには食物繊維が玄米の20倍含まれており解毒作用があるので、時々こうした体に良いものを食べるとよい」と話します。

コンドゥレナムルは通常、乾燥した状態で売られているので、水につけておき、食べるときにはふやかさなけれけばなりません。

平昌ファームからGeo-SET(ジオセット)を通して日本に輸入されている「ハンキ・ゴンドレ(한끼곤드레)」はそのような手間が省ける商品。「ご飯や煮物などに入れる時はふやかさずにそのまま。和える時は10分程度お湯に入れるだけでよい」とのこと。

2019年1月現在、平昌ファームの「ハンキ・ゴンドレ」が日本国内で販売されている店舗は、東京・三鷹にある商業施設、東急三鷹コラルの「うちの米うまいよ」と、新宿の趙善玉料理研究院(目黒区緑が丘に移転)です。

また輸入元のGeo-SETのショップ(Yahoo!ショッピング)、TSOコーポレーションでも販売されています。いずれも1万円以上まとめて購入する場合は送料が無料となり、ネットショップのほうがお得になります。(※試しに1つ、2つ購入するなら、実店舗がお得です。)

値段は各ショップで若干異なりますが、どちらも同じ商品ですので他の商品との組み合わせで、お好きなショップから購入してください。

購入は以下のリンクからも可能です:平昌ファーム「ハンキ・ゴンドレ」(Yahoo!ショッピング-Geo-SET)

平昌ファーム「ハンキ・ゴンドレ」(Yahoo!ショッピング-TSOコーポレーション)

またこの記事にも登場した趙善玉院長が運営する善玉ショップでも購入ができます。

実際に「韓国で食べてみたい」という方は以下の記事をご覧ください。
山あいの街の賑やかな五日市~素朴なグルメが揃う旌善(チョンソン)