大手流通のイオンは、イオンワールドフェスタのひとつとして韓国フェアを開催。1月18日には越谷イオンレイクタウンではイベントが行われました。
今回はイオン株式会社の岡田元也社長や、南官杓(남관표)駐日韓国大使のほか韓国大使館の関係者も出席し、セレモニーが行われました。舞台イベントでは各種公演などが開催。1月17日~20日の4日間は各地のイオンの売り場で韓国商品が並べられました。
韓国商品が多数並べられたなかで、注目したのは水産コーナーの「韓国産アワビ」。近年は東日本大震災も影響してか、日本でのアワビの漁獲量は減少し続けており、そこに韓国産の養殖アワビが入ってきている現状です。参考記事:韓国産アワビのほとんどは莞島(ワンド)産
韓国産養殖アワビは大きさにより値段もまちまちですが、今回イオンでは1個あたり500円(1パック1000円前後)で販売されており、なかには刺身やバター付きの商品もありました。
アワビには養殖水産物に対する国際的な認証「ASC認証」のシールが貼られているのですが、これは周辺環境に負担をかけない養殖を行っている業者が厳しい審査のうえで認証されるもの。
最近では日本水産物でもこの認証をとる業者が増えてきているようで、同じコーナーで販売されていた国産の牡蠣にもそのようなシールが貼られていました。
[売り場の韓国産アワビ(イオン広報の方にその場で撮影許可を頂きました)]
韓国ではアワビ粥として食べたりもしますし、韓国旅行の朝食ではアワビ粥が人気だったりしますが、アワビといえば日本でも高級感があり、決して食べ慣れているものではないでしょう。しかしお値段がかなりお手頃なので、手に取りやすくなっていることは事実です。
販売されているアワビは韓国から直送されており、売り場に並んでいる状態でも、まだ生きているという新鮮な状態でした。アワビは殻から身を分けて、砂が残らないようにしっかり洗います。
そして切り込みを入れて、フライパンでバターと醤油を加えて焼きます。
実際に食べてみると、歯ごたえがあるとともに、とても身が柔らかいので美味しくいただけます。少々高級なものなので大事に食べたいところですが、ついつい手が出てしまいます。
最近ではイオンに限らず、スーパーの店頭でアワビが並んでいたら、その多くはきっと韓国産アワビではないかと思います。そのほとんどは韓国南西部の莞島(완도、ワンド)で獲れたもの。産地まで関心を持っていただければ、より理解が深まることでしょう。