8月22日~8月24日まで、東京ビックサイト(国際展示場)でジャパン・インターナショナル・シーフードショーが開催されました。「魚・シーフード・水産加工・鮮度保持技術の国際見本市」ということで、日本・海外の水産・食品関係の会社による展示、商談が行われる大型イベントでした。
今回私は韓国水協中央会の韓国水産物(K-FISH)のサポーターズのひとりとして入場したので、その報告を兼ねてお伝えしたいと思います。
(※ちなみにサポーターの話を頂いたときに「日本人なのに韓国産を推してよいのか?」と、正直なところ迷ったのですが、サポーターズのメンバーだからと言って安易に推すという方針ではなく、韓国の地域情報の発信と絡めて、美味しいもの、面白いものがあれば取り上げるスタンスです。参考:韓国水産食品(K-FISH)のサポーター委嘱式)
[韓国ブースの様子]
今回は東京輸出センターの鄭課長に各ブースをご案内していただきました。これはフグでしょうか、魚の被り物のうえ、日章旗と太極旗を頭の後ろにつけてみずから広報されていました。被り物は可愛らしいのですが、頭の後ろの国旗がなかなかシュールな感じがして、見た瞬間失礼ながらちょっと笑ってしまいました(すみません)。
※被り物は日本の団体も使用していていましたし、ゆるキャラも来ていたようです。ですが韓国の傾向からすると、洗練された場所になぜかシュールなオブジェを置いたりすることが少なくありません。お堅い場面で使われる国旗が、可愛らしい被り物とあわさったとき、国旗の「ゆるさ」が増したような気がしたのです。最近私が記事にしたものを宣伝として載せておきます。参考:韓国のビジネスメールは顔文字OK!? モルゲッソヨ像からみる日常の「遊び心」
追記:旗を付けたのは「K-FISHのTシャツだけではわかりにくいから」、とのことでした。(2018/8/30)
[K-FISHのブース]
K-FISHのブースで紹介されていた商品は、日本輸出を目指す会社の商品です。その品目は養殖アワビ、海苔、釜揚げしらす、ナマコのほかおつまみにもなる食品や、菓子類です。K-FISHとは別に韓国の会社・団体が独自で運営するいくつかのブースではサンマやサワラ、ウナギ、アナゴ、紅ズワイガニや、それらの加工食品でした。
当日は試食としていくつか韓国産水産物を頂いたのですが、下の写真のようにあわび粥、カニカマの入ったのり巻きなどです。
あわび粥
カニカマが入ったのり巻き
●韓国産水産物の日本での実情は?
日本でかつては獲れた品目の漁獲高が減少し、そこに韓国産の水産物が入り込んでいるケースがあります。なかでも日本での漁獲高が減少している天然アワビに対して、韓国の養殖アワビは代表的な商品です(参考:韓国産アワビのほとんどは莞島産)。
ちなみに今年はニホンウナギが絶滅の危機、などとニュースで騒がれていましたが、その一方でウナギの絶滅に関しては原因が分かっていないそうです。海流の影響などで時期が変化しただけ、という話もあります。そして最近のニュースで注目すべき話だったのは、韓国産ウナギ蒲焼が日本市場に進出、との話題もあります。参考:みなと新聞(7月12日)
そのほかの品目に関しては、スーパーなどで産地に目を向けてみると、イカ、アジ、ワカメなども韓国産をよく見かけます。
●個人的には加工食品のほうに注目したい
スーパーに並ぶ水産物や、輸入品を使用して日本の工場で作られる加工食品に関しては、そもそも消費者がコントロールできるものではないので、BtoB向けの食材となるわけです。私たち消費者が積極的に選べるものといえば加工食品になるように思います。
加工食品に関しては、韓国オリジナルのものが多く、まだ日本で商品化、販売されていないものも含めて、日本人にも受け入れられるのではないか、と思えるものはこれまでご紹介したなかにもあります。お土産でも喜ばれる韓国の味付け海苔は代表的なものですが、これまでも済州島産の海藻を使用したパックご飯や、韓国では通称・おでんと呼ばれている、韓国式の魚の練り物などもご紹介してきました。
今回、出展企業からサンプルの商品をいくつか頂いたので、次回以降の記事では試しに味わいつつ、ご紹介していきたいと思います。