韓国屈指のナツメの産地、忠清北道・報恩(보은)郡。10月~11月上旬まではナツメの旬の時期で、今月12日~21日までナツメ祭りが開かれ、大盛況だったようです。
●日本ではなじみの薄いナツメ
そもそもナツメというと日本では馴染みのない果物・食材であります。庭先に生っているのを見たり、漢方薬の素材として知っていたり、中国や韓国でナツメの乾燥したものを食べたことがあるという方はいるはずです。ただ生のナツメを食べたことがある人はわりと少数派。現地でも1か月間しか出回らないからです。
報恩の生ナツメは、そのままかじって食べても十分な甘味が感じられます。ナツメは食べると胃腸の働きをよくしたり、利尿作用があり、体の水分の排出をよくしてくれます。実際に現地でナツメを食べた方からは、身体の調子がよくなったという声も聞かれました。
●これまでは乾燥ナツメが中心
これまで日本に輸入されていたナツメは主に乾燥ナツメや、ナツメスナックで、もちろん韓国の他の地域のナツメも含まれていました。報恩生ナツメも一部輸入されてはいたようですが、今年は新大久保コリアンタウンで大々的に売り出されています。
販売場所は新大久保コリアンタウンの「ソウル市場」、「チョンガーネ」、「韓国広場」。そして「ドン・キホーテ」でも販売が始まったとのことです。今年の本来の価格は300g当たり1,157円(税込 1,249円)なのですが、最初なので特別価格として980円(税込1,058円)で販売されている、とのことです。
今回販売されているタイプはわりと大ぶりなので、韓国でも割と高めとのこと。「果物にしてはちょっと値が張る」と思われるかもしれませんが、韓国から直送のためこのくらいの価格にはなるそうです。
●韓国で食べたよりも日本のほうが美味しい!
韓国料理研究家の趙善玉氏は、「先日報恩ナツメ祭りに行ったときに会場で食べたナツメよりも、今回輸入されたもののほうが格段に味が良く、何個も食べてしまった」と話しており、輸入元である高千穂物産の羅健鎔代表は「品質がよく、しっかり選別されたものを送っているからではないか」といいます。
「ナツメを大量に購入して何か作ろう」という方には、高価なので金額的には向きませんが(もちろん買い占められる方は買ってもよいでしょう。)現地に行けない方で、「韓国の秋の味覚として、ちょっと味見してみよう!」という気持ちで買っていただくのがちょうどよいのではないでしょうか。今後輸入向けナツメの価格が安くなるかどうかは大きな課題ではないかと思います。
実際、これらの輸出用のナツメは日本人の口に合うように作られているとのこと。報恩ナツメ祭りにも輸出用のナツメを展示、販売するコーナーが設置されていました。
●新大久保まで来られない方は楽天市場でも購入できます。
新大久保まで来られない方は、楽天市場でも購入できます。値段は300g当たり1,157円(税込 1,249円)と本来の価格となっています。クール便で購入する商品なのですが、なんと送料は「クール便無料」と書いてあります(2018年10月29日現在)。今の季節だけ注文できるので、味見したい方はお早めに。
下は輸入元の高千穂物産の通販ページ(楽天市場)のリンクです。生ナツメは10月~11月の期間限定ですが、それ以外の季節は、乾燥ナツメ、ナツメチップスが取り揃えられていますのでご利用ください。
【報恩】生なつめ 300g ■ 予約販売、発送予定 2018年10月22日〜25日の間 ■ 韓国ボウンの特産品 ボウン生なつめ 【予約販売商品】【花粉症対策】 ★★
韓国の秋の味覚、報恩ナツメをぜひ覚えていただけたらと思います。